NinjamZap ユーザーガイド

NINJAMでオンラインセッションを始めるための入門ガイド

はじめに

NinjamZapはiPhone、iPad、Mac向けのネイティブNINJAMクライアントです。 お使いのデバイスから直接、世界中のミュージシャンとのセッションに参加できます。

NinjamZapを初めて開くと、ログイン画面が表示されます。

サインインの選択肢と「ゲストとして続ける」ボタンがあるNinjamZapのログイン画面

ログイン画面 — サインインするか、ゲストとして続けます

始め方は2通りあります。

ゲストモードと無料アカウントの違い

ゲストモードは、NINJAMを試す最も手軽な方法です。ゲストでも任意のルームに接続し、 1つのローカルチャンネルで演奏・送信でき、メトロノーム、チャット、 BPM/BPIの投票、録音を利用でき、ほかのミュージシャンのビデオを視聴できます。

無料アカウントでサインインすると、次の機能が加わります。

ヒント:初めてNINJAMを試すなら、ゲストモードが最も手軽です。サインインは後からでもできます。ゲストとしてルームにいる間にサインインをタップしてください(ルームからは退出します)。


サーバーへの接続

ログインするかゲストモードに入ると、接続画面が表示されます。 ここでセッションに参加する前の設定を行います。

サーバー欄、オーディオルーティング、レイテンシ設定があるNinjamZapの接続画面

接続画面 — 設定して接続します

NINJAMユーザー名

セッション内でほかのミュージシャンに表示される名前を決めます。 本名、担当楽器、ニックネームなど、自由に設定できます。

ルームを選ぶ

公開ルームをタップすると、いま動いているルームがすべて表示されます。アドレスを入力する必要はありません。リストのルームをタップすれば、入力欄が自動で埋まります。

テンポ、参加者、ビデオ対応バッジが並ぶ公開ルームの一覧

公開ルーム — タップして選択

参加を決める前から、リストの各ルームで次のことが分かります。

いま誰もいませんか? NinjamZapのルームで通知を受けるをタップしておくと、誰かが接続したときにプッシュ通知が届きます。何度も確認しにくる必要はありません。

ルーム(アドレス:ポート)欄にアドレスを手入力することもできます(例: ninbot.com:2049)。公開リストに載っていないアドレスを教えてもらった場合に使ってください。

オーディオルーティング

オーディオの入力デバイスと出力デバイスを選択します。快適に使うためのおすすめは次のとおりです。

オーディオ設定

オーディオ設定をタップし、環境に合ったレイテンシプロファイルを選びます。

同じパネルのオーディオ品質では、送信するオーディオのビットレートを設定します。

どの品質設定も、ほかのNINJAMクライアントと互換性があります。変わるのはビットレートだけです。

接続

すべての設定が終わったら、接続をタップしてセッションに参加します。 ルームのライセンス契約が表示された場合は同意するをタップします。 アプリが接続し、現在のインターバルとの同期を開始します。


なぜ他の人の演奏が1インターバル遅れて聞こえるのか

ビデオ通話やほかのセッションアプリは、インターネットのレイテンシ(遅延)を克服しようとして、 多くの場合うまくいきません。NINJAMはまったく異なるアプローチを取ります。 レイテンシを受け入れるのです。

仕組み

NINJAMはインターバル方式を採用しています。オーディオをリアルタイムで送ろうとする (インターネット経由では必ず目立つ遅延が生じます)のではなく、音楽を インターバルと呼ばれる同期したループに区切ります。基本的な考え方は次のとおりです。

インターバルの仕組み
時間
インターバル1
インターバル2
インターバル3
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
聴く音
—
他者の1
他者の2
録音
自分の1
自分の2
自分の3
自分が録音する内容
ほかの参加者から聴こえる内容

インターバル1では録音だけを行います。ほかの参加者の演奏はまだ届いていません。 インターバル2以降は、新しいパートを録音しながら、ほかの参加者が前のインターバルで 演奏した内容を聴きます。この1インターバル分のずれによって、NINJAMは距離に関係なく、 どのようなインターネット接続でも機能します。

そのため、NINJAMは即興音楽に最も適しています。ジャズ、ブルース、 アンビエント、エクスペリメンタル、ファンクなど、聴こえた音に反応して演奏できる音楽です。 既存の曲を譜面どおりに演奏するためのものではなく、ミュージシャン同士が互いに応え合う、 自由で創造的なセッションのためのものです。

BPMとBPIについて

すべてのNINJAMセッションのタイミングは、次の2つの設定で決まります。

この2つでインターバルの長さが決まります: (BPI / BPM) x 60 = 秒。 たとえば120 BPM / 16 BPIの場合、1インターバルは 8秒です(16 / 120 x 60 = 8)。


セッション

Macでのセッション — マスター、自分のチャンネル、他の人のチャンネル、チャット

Macでのセッション — マスター、自分のチャンネル、他の人のチャンネル、チャット

iPadでも同じレイアウト — iPhoneでは画面に収まるよう縦に並びます

iPadでも同じレイアウト — iPhoneでは画面に収まるよう縦に並びます

接続するとセッション画面が表示されます。これがセッションのメイン画面です。 次の要素があります。

マスター音量、ミュート、メトロノーム

マスター音量、メトロノームの切り替え、ローカルチャンネルが表示されたNinjamZapのセッション画面

マスターコントロールとローカルチャンネル

ローカルチャンネル(自分のオーディオ)

このセクションには自分のチャンネルが表示されます。各チャンネルで最も重要なのは 送信の切り替えです。送信がオンのとき、そのチャンネルはルームに送られ、 ほかのミュージシャンに聴こえます。オフのときは、そのチャンネルは 「聴くだけ」の状態になります。

ヒント:セッションに初めて参加するときは、送信をオフにして始めましょう。数インターバル聴いて音楽の雰囲気をつかみ、演奏の準備ができたら送信をオンにします。

各ローカルチャンネルには、それぞれ次のコントロールがあります。

チャンネルの追加と削除

サインインしたユーザーは、最大8つのローカルチャンネルで同時に演奏できます。 たとえば同じインターフェースからギター、ボーカルマイク、ステレオのキーボードを送り、 ルームにはそれぞれが別々に聴こえます。最初のチャンネルの+をタップして チャンネルを追加し、その入力を選択します。追加したチャンネルを削除するには、ゴミ箱アイコンをタップします。

追加できるチャンネル数は、オーディオインターフェースの入力数とルーム自体によっても制限されます。 ミュージシャン1人あたりのチャンネル数が少ないルームもあります(ビデオチャンネルも1つと数えます)。 その場合はアプリがお知らせします。

FX

ローカルチャンネルのFXをタップすると、エフェクトが開きます。各エフェクトには オン/オフのスイッチとスライダーがあります。

FXは送信する音にかかるため、ルームの参加者にも聴こえます。無料アカウントで利用できます。

リモートチャンネル(ほかのミュージシャン)

音量スライダーとVUメーターを備えた複数のミュージシャンが表示されたNinjamZapのリモートチャンネル

リモートチャンネル — ミュージシャンごとに個別のコントロールがあります

セッション内の各ミュージシャンは、それぞれ専用のコントロールを持つ別々のチャンネルとして表示されます。

ミュージシャンが複数のチャンネルを送っている場合は、名前の横の矢印をタップすると 表示・非表示を切り替えられます。出力が3つ以上あるオーディオインターフェースでは、 各リモートチャンネルをどの出力で再生するかも選択できます。

ミュージシャンのプロフィール

ミュージシャンのアバター、またはチャット内の名前をタップすると、 プロフィールカードが開きます。写真、表示名、国と都市、楽器、自己紹介、座右の銘 (本人が入力した項目)が表示されます。

写真、座右の銘、都市、楽器が表示されたNinjamZapのミュージシャンのプロフィールカード

ミュージシャンのプロフィールカード

自分のプロフィールを編集するには、設定(歯車アイコン)を開き、 プロフィール編集を選びます。写真をタップして写真を選ぶ、 写真を撮る、アバターを削除のいずれかを選び、 表示名、自己紹介、所在地、 国、座右の銘を入力します。プロフィールには無料アカウントが必要です。

セッションの録音

セッション画面上部の録音ボタン(◉)をタップすると録音が始まり、 もう一度タップすると停止します。その後、録音を保存するか 破棄するかを選べます。


チャット

チャットパネルでは、ほかのミュージシャンとテキストメッセージでやり取りできます。 NINJAMの体験に欠かせない要素です。

ミュージシャン同士のメッセージが表示されたNinjamZapのチャットパネル

チャットパネル — ほかのミュージシャンとやり取りします

リンク、返信、翻訳

チャットのサイズ変更と最小化

iPad、および幅の広いウインドウのMacでは、セッションはミキサーレイアウトになり、 チャットは横の列に表示されます。列の左端をドラッグするとチャットの幅を変更でき (端をダブルタップすると元に戻ります)、チャットを最小化をタップすると チャットを折りたたんでミキサーの表示領域を広げられます。


コミュニティと安全

ボイスチャット — ルームを離れずにテイクの合間に話せます

ボイスチャット — ルームを離れずにテイクの合間に話せます

NinjamZapは、友好的で協力的なコミュニティのために作られています。 初めて接続するときは、ライセンス契約に表示されるコミュニティルールに 同意します。セッションを互いに尊重し合える場に保つためのツールがいくつかあります。

報告とブロック

チャットメッセージを長押しする(またはセッション内のミュージシャンを長押しする)と、 操作メニューが開き、次の操作ができます。

チャットフィルター

不適切な表現のフィルターが、チャット内の攻撃的な言葉を自動的に伏せ字にします。 これにより、セッションは誰にとっても心地よい場に保たれます。

ヒント:ブロックは個人的な操作で、すぐに反映されます。誰かの音や映像を止めるのに、モデレーターを待つ必要はありません。報告は、コミュニティ全体の安全を守るのに役立ちます。


BPM / BPI

BPM / BPIの投票 — ルーム全員で決めます

BPM / BPIの投票 — ルーム全員で決めます

セッション画面下部の緑色のBPM/BPIバーをタップすると、 BPM/BPIパネルが開きます。ここでセッションのテンポとインターバルの長さを確認し、 変更を提案できます。

スライダー、投票ボタン、タップテンポがあるNinjamZapのBPM/BPIパネル

BPM/BPIパネル — テンポとインターバルの長さを調整します

ルームのキー

バンドが演奏している間、NinjamZapはルームの音を聴き取り、検出したキー (例:Am)をインターバルバーの中央に表示します。アプリが判定できていない間は、 この欄は空のままです。非表示にするには、設定を開き、 ルームのキーを表示をオフにします。

よく使われるBPM/BPIの組み合わせ

設定 長さ スタイル
120 / 16 8秒 標準的なセッション — 4/4拍子で4小節。ほとんどのジャンルに適しています
85 / 16 11.3秒 ゆったりしたグルーヴ — ブルース、ソウル、レイドバックしたファンク
90 / 8 5.3秒 短いループ — テンポの速いコール&レスポンス
70 / 32 27.4秒 アンビエント — ゆっくりと変化するサウンドスケープ

オーディオ設定のヒント

オーディオルーティング — 入出力のインターフェースを選び、連携機能を開きます

オーディオルーティング — 入出力のインターフェースを選び、連携機能を開きます

ヘッドホンを使用してください!ヘッドホンがないと、マイクが再生音を拾ってハウリング(フィードバックループ)が発生します。セッションの参加者全員の体験が損なわれます。

おすすめの構成(推奨度の高い順)

  1. オーディオインターフェース(iRig、Focusrite iTrackなど)+有線ヘッドホン — 最も理想的な構成です。最高の音質、最低のレイテンシで、ハウリングもありません。
  2. 有線ヘッドホン+iPhone内蔵マイク — 始めるのに最適です。レイテンシが低く、ハウリングもありません。
  3. Bluetoothヘッドホン — 使用できますが、レイテンシが増えます。「Safe」レイテンシプリセットを使用してください。気軽なセッションには十分です。
  4. スピーカー+エコーキャンセル — 内蔵マイクを選択しているときに、マイクの行にある電話アイコンをタップしてエコーキャンセルを有効にします。音質は低下します。

オーディオインターフェースのヒント

外部オーディオインターフェース(iRigなど)を使う場合は、NinjamZapを開く前に 接続してください。アプリが自動的に検出し、そのインターフェースを経由してオーディオをルーティングします。 選択されているデバイスは、接続画面のオーディオルーティングで確認できます。

技術的な詳細

NinjamZapは、すべてのオーディオを内部で48 kHzで処理します。 オーディオデバイスが異なるサンプルレートで動作している場合(Bluetoothでよくあります)、 アプリが自動的にリサンプリングします。この処理は自動で行われるため、設定は必要ありません。


機材の接続

NinjamZapは内蔵マイクだけにとどまりません。ほかのアプリのシンセやエフェクト、 ワイヤレス入力としての2台目のデバイス、外部カメラ、DAWのテンポなど、 機材一式をセッションに持ち込めます。

AUv3 Send — AUMのアプリをセッションへ送る

NinjamZapにはNinjamZap Sendという名前のAudio Unit(AUv3)エフェクトが付属しています。 AUM などのホストに読み込むと、そこを通るあらゆるオーディオ(シンセ、ドラムマシン、 ギターアンプシミュレーター、エフェクトチェーンなど)が、同じデバイス上の NinjamZapに直接送られます。

  1. AUMで、送りたいチャンネルにエフェクトとしてNinjamZap Sendを追加します。
  2. プラグインのウインドウのNinjamZap Channels (NINJAM)で、送り先のNinjamZapチャンネル(1/2、3/4、5/6、7/8)を選びます。
  3. NinjamZapでオーディオルーティングを開き、入力としてAUv3を選びます。

LAN Companion — 別のデバイスをワイヤレス入力に

2台目のスマートフォンやタブレット、ノートパソコン、またはデスクトップ用プラグインを、 Wi-Fi経由のワイヤレスマイクや入力として使えます。コンパニオンは、同じローカルネットワーク上の NinjamZapにオーディオを送ります。Opusオーディオとパケット再送により、 クリアで低レイテンシのサウンドを実現します。

Desktop Companion — DAWをソースとして使う

デスクトップ向けには、無料のオープンソース NinjamZap Companionプラグイン(VST3 / AU / スタンドアロン)を、 macOS、Windows、Linux向けに公開しています。DAWのマスターバス (Reaperなど、任意のホスト)に挿すと、そのステレオオーディオをローカルネットワーク経由で NinjamZapに入力として送ります。コンピュータ全体が機材のソースになります。

ダウンロード:最新ビルドは CompanionのReleasesページ から入手できます(macOS、Windows、Linux)。ソースコードとセットアップ手順は GitHubにあります。 ビルドは署名されていないため、初回はOSによって隔離される場合があります。解除するための簡単な手順をリポジトリに記載しています。

Audiobus

iPhoneとiPadでは、NinjamZapは Audiobusからオーディオを受信できるため、 ほかの音楽アプリのシンセやエフェクトを入力として使えます。Audiobusで NinjamZapを Outputスロットに置き、NinjamZapのオーディオルーティングで入力として Audiobusを選びます。NinjamZapは自身のオーディオをほかのアプリには送りません。

外部USB(UVC)カメラ

USB-C搭載のiPhoneとiPad(iOS/iPadOS 17以降)、およびMacでは、ビデオチャンネル用に 外部USBカメラ(Webカメラ、キャプチャデバイス、HDMI-USB経由のミラーレス/一眼レフカメラ)を 選択し、解像度を設定できます。カメラの選択は、ビデオがオンのときにローカルチャンネルの ビデオ設定で行います。

各カメラはミラーの設定をそれぞれ記憶するため、フロントカメラに影響を与えずに Webカメラを反転できます。ほかのミュージシャンには、設定したとおりの映像が表示されます。

Macでは、OBS Virtual CameraやCamoなどの仮想カメラも同じ選択肢に、それぞれの名前で表示されます。

Ableton LinkとMIDIクロック出力 — 機材をルームに同期

オーディオルーティングを開き、Integrationsを展開します。

どちらもセッション中ずっとルームのテンポに同期し、インターバルの切り替わりで飛ぶこともありません。 セッションと並行してループや伴奏システムを動かす場合に便利です。


ビデオ

Macのビデオ — 全員をグリッド表示、ジャムのインターバルに同期

Macのビデオ — 全員をグリッド表示、ジャムのインターバルに同期

NinjamZapではオーディオに加えてビデオも共有でき、 一緒に演奏しているミュージシャンの姿をルームと同期して見られます。ビデオは任意で、 ルームの中だけに限られます。SNSのフィードではなく、リハーサルスタジオのような見え方です。 video.ninjamzap.com:2049などのNinjamZapルームで動作します。 ほかのNINJAMサーバーでも、オーディオはこれまでどおり機能します。

自分のビデオを共有する

サインインしたユーザーは、ローカルチャンネルのカメラをオンにするとビデオを送信できます。 ゲストはほかの参加者のビデオを視聴できますが、自分のビデオは送信しません。 チャンネルのビデオ設定を開いて、次の項目を選びます。

テンポが速くインターバルが短い場合、NinjamZapはアップロード帯域をオーディオと奪い合わないように、 ビデオの品質を下げる(またはビデオを一時停止する)ことがあります。 インターバルが再び長くなると、自動的に元に戻ります。

ビデオグリッド

ビデオのタイルをタップするとビデオグリッドが開きます。 全員のカメラを全画面のステージ表示で見られ、各タイルにはそのミュージシャンの リアルタイムのオーディオレベルが表示されます。

タイルのメーターは、そのミュージシャンのすべてのチャンネルに連動します。 ビデオを送信していないミュージシャンは、黒いタイルではなくプロフィール写真で表示されます。

複数のミュージシャンのカメラを全画面のステージ表示で映すNinjamZapのビデオグリッド

ビデオグリッド — 全員のカメラを1つのステージ表示で

ボイスチャット

NINJAMのインターバルの遅れは音楽には最適ですが、会話には不向きです。 ボイスチャットを使えば、曲の合間に顔を見ながら話せます。 声は1インターバル後ではなく、すぐに相手に届きます。

外部ディスプレイ

外部ディスプレイ(iPhoneやiPadではHDMI、Macでは追加のモニター)を接続すると、 セッション内にディスプレイボタンが表示されます。外部ディスプレイに表示を選ぶと ビデオグリッドがそのディスプレイに表示され、外部ディスプレイから外すで表示を解除します。 ライブの構成やリハーサルスタジオのテレビに最適です。


Mac版NinjamZap

NinjamZapはMac(macOS 12.5以降)でネイティブアプリとして動作し、iPhoneやiPadと同じ ルーム、チャンネル、FX、ビデオ、チャットを利用できます。さらに、コンピュータならではの機能も備えています。

マスター、ローカルチャンネル、リモートのミュージシャンが横に並んだMac版NinjamZapのミキサー表示
Macのミキサー表示

ミキサー表示

幅の広いウインドウでは、セッションはミキサー表示になります。上部にマスターとメトロノーム、 自分の各チャンネルと各ミュージシャンのチャンネルのストリップが横に並び、チャットはサイズ変更できる列に表示されます。 ウインドウを狭くすると、コンパクトなレイアウトに切り替わります。コントロールにポインタを合わせると機能が表示され、 パンのノブをダブルクリックすると中央に戻ります。

キーボードショートカット

セッション中は、メニューバーのセッションメニューにこれらのショートカットが表示されます。 ハードウェアキーボードを接続したiPadでも使用できます。⌘を長押しすると一覧が表示されます。

ショートカット 操作
⌘T送信 オン / オフ
⇧⌘M自分のチャンネルをミュート
⌘Lモニタリング オン / オフ
⌘Kメトロノーム オン / オフ
⌘R録音
⇧⌘Vボイスチャット オン / オフ
⌘FFX…
⌘Gビデオグリッド
⌘Bテンポを投票…
⇧⌘Cチャットを表示 / 非表示
⌘/キーボードショートカット
⌘,設定(NinjamZapメニュー、Macのみ)

ミュート、モニタリング、FXは最初のローカルチャンネルに対して働きます。 ⌘を押さずに文字を入力すると、チャットが最小化されていてもチャットに入力されます。

オーディオデバイスと機器セット

オーディオルーティングで、NinjamZapが使用する入力デバイスと出力デバイスを、 Macのシステムのサウンド設定とは別に選択できます。複数のインターフェース(またはインターフェースと仮想デバイス)を 同時に使うには、Audio MIDI設定で機器セットを作成し(オーディオルーティングパネルの Audio MIDI設定ボタンで開けます)、NinjamZapでそれを選択します。機器セットのすべての入力が チャンネルの入力の選択肢にデバイスごとにまとめて表示されるため、それぞれを独立したローカルチャンネルにできます。

外部ディスプレイでのビデオ

2台目のモニターを接続している場合は、外部ディスプレイに表示を使うと、 メイン画面にミキサーを残したままビデオグリッドをそのモニターに表示できます。 ビデオをご覧ください。

Finderでの録音

セッションの録音はMacに保存されます。録音一覧でFinderで表示を使うと ファイルの場所に移動できます。また、設定で録音フォルダを開くを選ぶこともできます。 セッションの録音をご覧ください。


ルームをOBSに配信する

すべてのNinjamZapルームは、リスナーボットによってWebでライブ配信されています。 ボットは各ルームに非表示のリスナーとして参加します(演奏せず、プレイヤー一覧にも表示されません)。 ミュージシャンごとに1本のビデオストリームと、ルームのミックス済みオーディオを配信し、 すべてが共通のクロックに沿って同期されます。これらを OBS Studioに Browser Sourceとして取り込み、カメラを切り替え、オーバーレイを加え、 YouTube、Twitch、そのほかOBSが配信できるあらゆる場所に再配信できます。

対象となる方:セッションをライブ配信したいホストの方です。マルチカメラの切り替え、ピクチャーインピクチャー、シーントランジション、ブランドのオーバーレイなどに対応します。ルームを聴くだけであれば、ninjamzap.com/liveのプレーヤーで十分です。

最も手軽な方法:ルーム全体を1つのソースで

1つのページに、ルームのすべてのカメラが自動グリッドで、ルームのオーディオとともに 同期して表示されます。OBSに1つのBrowser Sourceとして追加するだけで、 セッション全体を配信または録画できます。

  1. OBSで、そのURLを指定したBrowser Sourceを追加し、幅を1920、高さを1080に設定します。
  2. "Control audio via OBS"にチェックを入れてルームの音をOBSのミックスに取り込み、"Shutdown source when not visible"のチェックを外します。
  3. Start Recordingを押すとすべてのカメラを含む1本のビデオとしてセッションを録画でき、Start Streamingを押すとYouTube、Twitchなどに配信できます。録画には、異常終了しても失われにくいMKVまたはフラグメント化MP4を使用してください。File → Remux RecordingsでMKVをMP4に変換できます。

グリッドは、ミュージシャンの参加や退出に合わせて自動的に並び替わります (カメラ1台なら全画面、2台なら左右に並べて、3〜4台なら2×2…)。オプション: label=0で名前を非表示、fit=containで映像を切り取らずに全体を表示、 gap=0で間隔をなくし、audio=0で音声を除外し、 latency=<秒>でライブからさらに遅らせて再生します(初期値10)。 停止が見られる場合に使用してください。通常のブラウザで開くと、ミュートの状態で Click to unmuteボタンとともに始まります。OBSではすぐに音声付きで再生されます。

カスタムレイアウト:ミュージシャンごとに1つのタイル

独自のレイアウト(ピクチャーインピクチャー、カメラの切り替え、オーバーレイ)のために、 ルームの各ミュージシャンには、OBS用に設計された専用の単一タイルページもあります。 次のどちらのURL形式も使用でき、内容は同じです。

<host>と<port>はNinjamZapルームを識別します (例:video.ninjamzap.comと2049)。<username>は ミュージシャンのNINJAMニックネームで、そのルームの ライブページに表示されているとおりに指定します。 ページは背景が透明で、余計なUIがなく、ストリームを自動再生するため、 シーンがアクティブになった瞬間にOBSが取り込みます。

手順

  1. 配信したいルームのライブページ (ninjamzap.com/live)を開き、 ホスト、ポート、ルームにいるミュージシャンのニックネームを控えます。
  2. OBSで新しいシーンを作成します。別々のカメラとして扱いたいミュージシャンごとに Browser Sourceを追加します。URLには上記のタイルURLにそのミュージシャンの ニックネームを入れたものを設定し、タイルの幅と高さを選んでOKをクリックします。
  3. ルームのオーディオ用にBrowser Sourceをもう1つ追加します。 いずれかのミュージシャンのタイルURLの末尾に?audio=1を付けます (既存のクエリ文字列がある場合は&audio=1)。このフラグは 1つのソースにだけ付けてください。複数のBrowser Sourceがオーディオを再生すると、 同じストリームが重なり、不快な位相の干渉が起きます。
  4. キャンバス上にタイルを配置します。グリッド、ピクチャーインピクチャー、 サムネイル付きの固定カメラなど、番組に合ったレイアウトにしてください。各タイルは 単なるビデオ要素なので、サイズ変更、トリミング、OBSフィルターの適用を自由に行えます。
  5. 通常どおりOBSで配信または録画を開始します。

おすすめのOBS Browser Source設定: "Refresh browser when scene becomes active"と "Shutdown source when not visible"のチェックを外してください。どちらも、 別のシーンに切り替えるたびにHLSバッファを破棄するため、切り替えのたびに 4秒間のバッファ待ちと耳障りな音切れが発生します。 オフにしておけば、ストリームはバックグラウンドで準備された状態に保たれます。

URLフラグ

URLの末尾に次のフラグを付けると、タイルの動作を調整できます (最初のフラグには?、2つ目以降には&を使用します)。

想定される動作

今後の予定:放送品質のカメラ別ストリーム

上記のBrowser Sourceによる方法は、最も軽量な構成です。趣味での再配信や、 「再生して任せておく」タイプの配信に最適です。2秒未満のレイテンシが必要な場合 (ミュージシャンとの双方向の会話、インタラクティブな番組など)は、次の段階として、 ボットからOBSへHLSを介さずにユーザーごとにSRTまたはWebRTCで直接送る方法があります。 この方法はロードマップに含まれています。具体的な制作の用途がある場合は、 [email protected]までメールでお知らせください。 優先的に検討します。


よいセッションのためのヒント


トラブルシューティング

「自分の音が聞こえない」

ローカルチャンネルの音量スライダーを上げてください。これはミックスの中で自分の音がどの大きさで聞こえるかを調整します。あわせて、モニターでチャンネルがミュートされていないこと、ほかの参加者にも聞こえるように送信がオンになっていること、マスター音量が上がっていることを確認してください。

「ほかの参加者に自分の音が聞こえない」

NinjamZapにマイクへのアクセスを許可していることを確認してください(iPhoneとiPadの場合:設定 > NinjamZap > マイク、Macの場合:システム設定 > プライバシーとセキュリティ > マイク)。また、ローカルチャンネルの送信がオンで、M(ミュート)がオフになっていることを確認してください。

「音が途切れる、ノイズが入る」

接続画面のオーディオ設定で、レイテンシプロファイルをSafeに切り替えてください。オーディオを使用している可能性のあるほかのアプリを閉じてください。Bluetoothを使用している場合は、有線ヘッドホンに切り替えてみてください。

「サーバーに接続できない」

インターネット接続を確認してください。サーバーのアドレスが正しいこと(ポートを含む。例:ninbot.com:2049)を確認してください。一時的にオフラインになっているサーバーもあります。公開ルームから別のルームを試してください。ルームでパスワードを求められた場合は、鍵アイコンをタップして入力してください。

「エコーやハウリングが聞こえる」

ヘッドホンを使用してください。ヘッドホンがないと、マイクが再生音を拾ってサーバーに送り返してしまいます。どうしてもスピーカーを使う必要がある場合は、内蔵マイクの行にある電話アイコンをタップしてエコーキャンセルを有効にしてください。

「ほかのアプリを開いたら音が止まった」

ほかのアプリ(カメラ、通話、動画など)がオーディオを使用すると、NinjamZapはセッションを一時停止します。アプリに戻るとオーディオは自動的に再開されます。オーディオを再開またはルームを退出をタップすることもできます。

「演奏がずれて聞こえる」

それは正常です!NINJAMでは、常に前のインターバルを聴いています。これは設計どおりの動作です。メトロノームをオンにして拍を保ち、この仕組みに耳が慣れるまで数インターバル待ってください。

ほかの問題がある場合やサポートが必要な場合は、 [email protected]までお問い合わせください。


NinjamZapについて

名前がすべてを表しています。NINJAM + Zapです。「Zapada(サパーダ)」は アルゼンチンの俗語で、気軽なジャムセッションのこと。友人と集まって音楽を演奏し、即興し、 気負わずに楽しむことを指します。その精神がこのアプリの核にあります。

NinjamZapはパンデミックの最中に生まれました。アルゼンチン・コルドバのミュージシャン仲間が 集まって演奏できなくなったときのことです。セッションを続ける方法を探すなかで NINJAMに出会い、 すっかり夢中になりました。週末にインターネット越しで行っていた「サパーダ」は、 このプラットフォームとそのコミュニティへの6年にわたる情熱になりました。

アプリの開発者はJavier Alejandro Corderoです。 コルドバ出身の独立系開発者でありドラマーで、ソフトウェアエンジニアリングに25年以上携わってきました。 まだ存在しなかったモバイル用NINJAMクライアントが欲しい、というのが出発点でした。 NinjamZapは、リアルタイムで誰かと一緒に演奏したいすべてのミュージシャンのために作られています。 スタジオも複雑な設定も必要なく、スマートフォン、タブレット、Macからすぐに始められます。

NINJAMの出自

NinjamZapが使っているプロトコル NINJAM を作ったのはJustin Frankelです。Winamp(伝説的なメディアプレーヤー)とReaper(広く使われているDAW)を生み出したのと同じ人物です。ミュージシャンたちは15年以上にわたり、これを使って一緒に演奏してきました。

ご質問やアイデアがある方、ひとことご挨拶したい方は、 [email protected] までご連絡いただくか、LinkedInでつながってください。